禁煙に関する事業と治療

けれども実情はなかなか簡単ではなく、禁煙してみたのはいいけれどもやめることができなかった、結局またタバコを吸い始めたという人はたくさんいます。

頭の中ではタバコは有害と理解していても、その習慣性が禁煙を邪魔するからです。

喫煙は病気?

実は喫煙は「病気」なのです。
「えっ、喫煙していると病気になりやすいんじゃなくて?」と訝しく思う人もいるでしょう。
喫煙はがんや脳、心臓などのさまざまな病気のリスクを高めるのはもちろんですが、喫煙自体が「依存症」という病気なのです。
喫煙が依存しているのは「ニコチン」です。

ニコチンはタバコの中の成分のひとつで、それ自体も青酸に匹敵する毒性を持っていますが、それよりも深刻なのがその依存性なのです。

タバコを吸い続けると依存症になりやすい割合は、ヘロインやコカインといった麻薬よりも高いといわれます。
また、禁断症状の強さはアルコールやヘロインに次いでおり、一旦依存症となるとやめるのは非常に難しいといえます。

禁煙できないのは意志が弱いからだといわれますが、実は依存症という病気なので根本的な処置や治療が必要なのです。
普通病気は本人の意志だけで治すことは不可能ですからね。

社会も禁煙化へ

禁煙は今や社会全体の問題となっていますから、それに向けてさまざまな取り組みが行われています。
公的機関や企業などがカウンセリングやグループ討論などを行なったり、禁断症状が出た時にその症状を緩和するための食事の作り方を指導したりしてくれます。

こういった事業は、禁煙したいと考える人たちが一緒に行なうことで競争心が生まれたり励まし合うことで、禁煙のつらさが少なくなる効果も期待できます。

実際に禁煙事業を利用して禁煙に成功した人もたくさんいます。
こういった事業の他には、禁煙外来を利用するのもいいでしょう。
前述したように、喫煙は依存症という病気です。

病気を治すには、それにふさわしい治療を行なうのが最も効果的といえます。
禁煙外来では、医師のカウンセリングに加え、禁煙補助薬によってニコチン中毒を抑えるという方法が基本です。

禁煙補助薬はニコチンパッチタイプとニコチンフリーの薬があり、いずれを使用するかは医師との相談によって決めます。
禁煙外来は一人で禁煙にトライするよりもはるかにつらくなく成功率も高いので、禁煙したいと心から願う人にはおススメです。